シスプリ鎮魂歌

☆始めに☆
 もうそろそろ時期外れ気味なシスタープリンセスのレビュー日記です。「妹」という存在に憧れ・幻想・妄想・羨望・トラウマ等をお持ちの方は、是非一度プレイしてみては如何でしょう?

☆お断り☆
 このコーナーはシスタープリンセスを私なりに見た姿を語っております。もしこのファンの方がこの日記を見て怒り・殺意・恨み・狂気・妬み・嫉みをお持ちになられても、当方は一切関与致しません。

序章 第1章 第2章 第3章 第4章 第5章
第6章 第7章 第8章 第9章 第10章 第11章
第12章 第13章 終章

第13章「微妙に地味な妹・花穂」
 さてはて、この一人でこのゲームから解放される。そう思うと年甲斐も無く心躍ってしまいます。まさかここまで手を焼くとは思いもしませんでした。センチ2の時のように1ヶ月くらいでサッと終わらせるつもりだったのだが、1ヶ月どころか約半年掛けてしまいました。ゲームがプレイ出来ないほど忙しい訳でもなかったのですが、どうもこのゲームをやろうとすると、原因不明の倦怠感に襲われてしまい、なかなか進めることが出来ませんでした。別に精神的に病んでいる訳ではありません。単にこのゲームが余りにもアレなのでやる気が出なかっただけです。でも私は投げ出したりはしません。やる気が溜まったらやる気のある内にやり切る。そうやってジックリ時間を掛けてようやくここまで来ました。
 感慨に浸るのはこのくらいにして本題に入ります。最後の攻略キャラの名は「花穂」。兄呼称は「お兄ちゃま」、どうにもこの「お兄ちゃま」という台詞を聞くたびに、何か小馬鹿にされたような気がして、カチンと来てしまう私は心が狭いのだろうか。年の頃は小学4〜5年といったところである。いい加減このゲームの低年齢キャラにも慣れてしまったよ。いままで毒のあるキャラばかりだっただけに今回のキャラは薄味である。それが何を意味しているかと言えば、とどのつまりなんか地味なんですよ。言い方変えると影薄いって奴ですか。良く言えば一応普通という事になるんでしょう。ひょっとしたらこの狂った世界の貴重な清涼剤なのかも知れないですね。でも、ギャルゲーのみならず、キャラ主体のジャンルで影が薄いというのは最早絶望的なのではないだろうか?目立つ為に狂気に走るのと、正気でいるが故に存在感を失う事、果たして正しいのはどちらなのでしょう?やはり狂気の中では正気こそが狂気なのでしょうか?それはそれで悲しい気がします。

キャラ紹介
お兄ちゃんのことを応援するため
に、チアリーディングをやって
いる、とってもお兄ちゃん思い
の妹。花を育てるのが好き。
努力家だけど、意外にドジッぽい
ところがある。

(取説抜粋)

 まぁ一応キャラ紹介にも挙げれているように、努力家系ドジッ娘で売り出しているようなのだが、このゲームの世界観では今一つ輝けない存在になってしまったらしい。しかしドジッ娘の存在というのも私的には微妙に見えてならない。古今のギャルゲーにてドジッ娘キャラとは存在は認知されているものの、そこまで脚光を浴びていないような気がするのだ。しかし某葉っぱの党派唖徒の○チは受けてたしなぁ……。まぁ日本人は基本的にロリコンばっかりなので、○チはその幼児体型ゆえに受けたのかも知れない。
 他のゲームのドジッ娘を思い出そうとしたのだが、あんまり思いつかなかったりする。というのが、天然とドジッ娘の境目が解らないからである。私的にはドジッ娘と天然はセットだと思ってたりするので、ドジッ娘単体でと言われると思いつかないのだ。今回の攻略キャラは Not 天然 なので、単品ドジッ娘になるのだろう。他に思いつくとすればやはり某葉っぱの党派唖徒の「○チ」と同じく党派唖徒の「雛○○緒」……くらいなものだ。記憶の隅を探って思い出したのがこの2人しかいない、という事はやっぱり単品ドジッ娘自体がマイナーだと考えるべきか。ドジッ娘と天然はセットと言ったものの、キャラ特性で先に浮かぶのはドジッ娘よりは天然のほうが先に浮かんでくるのではなかろうか。
 という事は、ゲームの世界観がどうこうとは関係無く、このキャラ自体が地味という事なのだろう。古今東西単品ドジッ娘がTOPに君臨したゲームって殆ど無いしなぁ……。まぁ毒が無いから嫌という訳でもないが、毒にも薬にもならないというのもギャルゲーのキャラとしては如何なものだろうか。まぁあんまり地味だ地味だとばかり言っても仕方が無いので、彼女についてもう少しだけ深く触れてみようではないか。キャラ紹介にもあるように彼女は兄・奴流夏を応援するが為にチアリーディングをやっているのだが、なかなかレギュラー入りできない様子。先輩に厳しい指導を受けながらレギュラー入りを目指す訳なのだが、その先輩というのが小学生に見えないほど老けているのだ。いや、老けているっていうのは語弊があるのだが、それで小学生は嘘だろうという容姿なのだ。まぁこの学園のチア部は初等部・中等部・高等部が合同でやってるのだろうと自分なりの形で納得しておく事にする。上下関係が酷い事になりそうだが、そこは考えるまい。という訳で先輩は中学生として考えることにしよう。ついでながら学園の花壇で花を育てるという花を愛でる性格。
 まぁキャラ紹介に沿って彼女を深く触れたのだが、私が彼女に対して気になる事といえば、ある一つの台詞である。ドジッ娘な彼女はドン臭い自分を兄が嫌うのではないかと恐れているのか、やたらと「見捨てないでね」という台詞を多用する。兄妹の間柄で見捨てるも何も無いような気がするが、まぁこの広い世界、どんな家族がいるか解ったものではない。昔は(現在もか?)覇権やら世継ぎやらで親兄弟でも血みどろの争いをしたというらしいではないか。しかし、ゲーム中の奴流夏と花穂の間にそういった血を血で洗うような背景はなかった。それでも彼女は「見捨てないでね」を多用する。過去に何かあったのだろうか??過去に男に捨てられたとか……まだ小学生だというのに彼女の背負っているものは兄よりも遥かに重いのだろうか?怖い世の中である……いや、本当かどうかは知らんよ。
 ドジッ娘という事で、彼女は料理がカラッキシです。生物兵器レベルのモノを披露してくれるようです。しかし妹を悲しませたくない兄としては、脂汗をかきながらも笑顔で「美味しいよ」と言うのはお約束である。兄の為に手袋を編むといったエピソードもあるのだが、やはりドジッ娘故に指の大きさがバラバラだったり指が六本だったりと壊滅的。
 やはり少々地味さが滲み出る彼女、このゲームに於いて重度のブラコンはキャラ特性として適応されない中、ドジッ娘だけではやはり心許無かったのではないでしょうか。しかし、このゲームの中に於いて性格的にはマトモな部類に入るキャラなのではないでしょうか?

彼女に対する私の評価(10点満点)
好感・・・6:まぁ普通だな。このゲームでは珍しい可も不可も無いキャラ。
殺意・・・3:「お兄ちゃま」ってのがカチンと来る……やっぱり地味。

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