●Tales of Rebirth(namco)

 ジャンル:RPG
 ハード:PS2
 評価点:5

 テイルズシリーズも既に6作目とか思っていたら、もう7作目のレジェンディアが発表されてやんの。しかもテイルズお馴染みのキャラクターデザイン「いのまたむつみ」「藤島康介」両氏(前者の方が多いけどな)じゃない。新規開拓といえば聞こえは良いが、単にキャラデザの仕事を蹴られたなどと、ついついいらん邪推をしてしまうヒネた私がここにいる。両氏共々知名度は極めて高い上に、いかにも多忙そうなので、気に食わなければ大手だろうと簡単に蹴ってくれそうだし………言い過ぎか?とはいえ、レジェンディアのキャラデザ「中澤一登」氏もビッグネームである事には変わりは無いのだけどな。

 「ゲームは絵だけで決まるものじゃない」いうのが持論なのだが、キャラデザの知名度やCGの描き込みなど……人の目に最初に入るのは「絵」だという事もまた事実である。それもまた仕方の無い事か。てな訳で今回は6作目になるリバースのレビューなので、レジェンディアの話はここまでとする。そのリバースの冒頭を私なりに簡略して述べると………(一応的は射ている筈ですが、アテにならんとお思いなら公式の方へ)

 ヒューマ(人間)とガジュマ(獣人)が共存する統一国家の王様(ガジュマ)が崩御の際に何か起こったらしく、世界各国でフォルスとかいう特殊なチカラが暴発する。その際に主人公「ヴェイグ」も突如能力が発現し、その能力を制御出来ず暴発。目の前にいた幼馴染(ヒロイン)「クレア」を氷漬けにしてしまう。
 そしてその1年後、すっかりトラウマ全開になったヴェイグの元に事件の真相を探る為に旅を続ける「マオ」と「ユージーン」が訪れる。2人に氷漬けのクレアを解凍してもらったのも束の間、女王の命令と称してクレアは連れて行かれてしまう。

 んで、連れて行かれてしまった幼馴染を取り戻す為に2人に同行する事を決意し、旅に出る………というのが冒頭である。歴代主人公は皆根が明るい熱血漢なのに対して、今作の主人公ヴェイグは暗いです。まぁトラウマ持ちだから仕方ないけど、終始ネガティブ気味です。
 氷漬けにされたり、女王の命令で拉致られたり、「俺があいつで あいつが俺で」状態になったり、あわやギロチンに掛けられそうになったりと、運命に翻弄され過ぎで不幸まっしぐらにも関わらず、明るく生きる健気な幼馴染クレアさん。ヒロインという位置付けにいるにも関わらず、イマイチ地味というか突き抜けてないというか……。やはり「WILD ARMS 2nd Ignition」のようにRPGにおいて戦闘に参加しないヒロインというのは、埋もれ逝く運命(さだめ)なのでしょうか?まぁ設定上でも気立ての良い村娘ですからのう……。

 中盤からは色々あって種族間で憎み合うようになり、あたかもイスラLとP暫定自治のような(あれほど酷くは無いけど)雰囲気の中で話が進んでいきます。聖地が云々で揉めている街など正にそれもんです。まぁ話を通して少々暗めでパッとしないというのが私の印象である。

 システム面はとにもかくにも、フィールドやダンジョン等での移動のスピードが遅いのがイラッと来ました。ダッシュ状態で従来の歩き並みだし。エンカウントの高さはテイルズシリーズの宿命みたいなものなのでどうという事は無いが、あの移動スピードだけは頂けない。まぁ慣れたらそれ程でも無いけどな。
 戦闘システムはまたあれこれ変わってしまった上、明確な回復手段があまり無い為、慣れない内は結構苦労しました。色々言いたい事がありますが、レジェンディアでは出来ればこの戦闘システムは踏襲して欲しくないというのが私の願いです。やるかどうかは不明ですが。

 リバース発売から2〜3ヶ月チョイでいきなり次回作の発表だった訳なのですが、次の投入を急ぐ辺り…………そんなに売れなかったんかなぁ……リバース。と、いらん邪推で〆させて頂きます。

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