●真・三國無双3 と 真・三國無双3猛将伝(コーエー)

 ジャンル:ACT
 ハード:PS2
 評価点:6

〜無双3〜

 新キャラとして、月英(孔明の奥さん。史実だと醜女として有名らしいが、偉く美化されてる…?)、曹仁(盾に槍が付いているパイルバンカーを思わせる武器を持つけど、パイルバンカーらしい攻撃はしない)、周泰(中国なのに日本刀装備の史実だとイマイチ地味な人)の3人が新たに加えられた。

 2と2猛将伝ではそれこそアホみたいにやり抜いたのだが、3はイマイチ私の中では突き抜けなかった。いや、つまらん訳じゃ無いのだが、細かい変更点に馴染めなかったのだ。

 武器がレベル制になってしまったのでキャラ育成が妙にダレてしまうようになった。それ故に武器レベルを9まで上げないと、レベル10武器(隠し)を取れない。前作だとキャラが少々弱くても2人同時プレイでサポートしてもらえば何とかなったのだが、レベル制のお陰でそれもままならなくなってしまう。その上、レベル10武器取得条件はそのキャラが条件を満たさないといけなくなってしまったので、2人同時プレイの意味合いが大幅に減少したような気がする。


〜無双3猛将伝〜

 猛将伝ということで追加データ版。レベル11武器(前作でいう所の第5の武器)や追加アイテム、武将一人一人のストーリーが描かれた列伝モード、ショートステージを死ぬまでやりつづける修羅モードが追加された。

 列伝モードは1武将につき1面のみのストーリーモードで、その武将の見せ場的なシチュエーションをゲームで再現している。その多くはその武将が輝いた場面をゲーム化している中、蜀の武将・姜維だけは敗北直前の蜀を防衛しつつ、魏に亡命しようとする暗君・劉禅を引き止めるという、何だかやってて涙を誘う惨めシチュエーションに同情を禁じえない。確かに史実ではあんまり見せ場無いけどさぁ…。

 当の列伝モードよりも何だか何も考えないでボーっとしながらやってられる修羅モードの方が面白かったです。ゲーム中は回復するチャンスが殆ど無く、ゲーム中稼いだ武勲を使って店で攻撃力防御力を上げたり武将や兵士を雇ったり、回復アイテムを買ったりしながらひたすらストイックに突き進むのはなかなか楽しかったです。途中でギブアップすればそれまで育てたデータやアイテムなどが保存出来るので、それなりに楽も出来るんですが、やはり先に進むとキツい。


〜総合的にどうなのか〜

 私的にはあんまりやり込もうという気にはなれませんでしたが、ゲームとしては悪い訳ではないです。寧ろ相変わらず良い作りをしています。ただ2でほぼ完成していたとも言えなくは無いので、3のシステム変更は少々蛇足のように思えました。
 前作あれほど重宝した斬属性も一撃死が確率になってしまったので、あんまり役に立たなくなってしまいゲンナリ。一騎討ちも別にあっても無くても構わないような気もする。難易度に関しても、高くしても心なしかそこまで難しくなく、前作のような緊張感がなくなってしまった。

 何だか悪い所をやたらと挙げましたが、決して悪いゲームではないです。繰り返すようですが、良作ではあります。

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