●源平討魔伝 巻ノ弐(namco)

 ジャンル:ATC
 ハード:OTHERS
 評価点:5

 源平討魔伝、1987年にゲーセンで大ヒットした名作である。その後、ファミコンに移植(形は全く違うが)され、PCエンジンに移植され、そしてPSで再び登場した。だが、私は驚愕の事実を知る。とある友人の家にて源平討魔伝に続編があることが発覚する。
「一発モノじゃ無かったの?」
 無論、ゲーセンや他のハードで発売されたという情報は一切無い。PCエンジンだけのようだ。巻ノ弐は1992年、およそ9年前に発売されている。恐らく衰退期の最中にあったPCエンジンの敗戦処理と続編希望の要望を兼ねてリリースされたのではなかろうか。良い機体だったのになぁ……良いゲームも多かった……バックアップが嵩張るけど。CD−ROM導入後はコアなファンと金持ち(当時、初期型CDロムロムの販売価格は54,800円位)しか付いて来れなくなってしまい、ゲームも声が出るだけの駄作とエロゲー(当時はアノ辺の規制が緩かったらしい……)ばっかでソフトもパッとしないまま自然消滅。結局、任天堂に美味しい所を持っていかれてしまったのだ。あのままエンジンだけで頑張ってれば少しは粘れてたかも知れんのに……所詮はNECか……。まぁハードを巡った企業の思惑なぞどうでも良いとして。
 ストーリーは不明瞭だが一応前作からの続編らしい。平景清が源頼朝を討ったが、その後何故か復活!そして死に損ないの源頼朝を討ちに再び平景清も地獄から這い上がる。勝手に作ったストーリーなんだが実際はどうなんでしょうね?知ってる人は教えてくれるとありがたいです。
 ゲームは前作の小モード、大モード、平面モードの3構成では無く大モードのみなのだが………どうしたのだろうか、前作のアノ素晴らし移植っぷりは何処へ逝ってしまったのだろうか。あれだけゲーセン版に迫った動きは成りを潜め、余計に動きがカクカクしてるじゃないですか。やはり衰退期のゲームは皆手抜きなのだろうか?昔ながらの粗悪な操作性、遠慮の無いゲームバランス、ク○ゲーの臭いがプンプンですよ!
 前作のようにルートが分かれるのではなく基本的に一本道で7面構成。面の終わりにはボスがいたりする。ゲームの流れはこんなモン。鳥居に着いたら次の面というのは前作通り。また、金の鳥居に着いたらボーナスステージに行く。前作同様お釈迦様がアイテムをブチ撒けて下さるのだが、今回は恥ずかしいのか首だけしか姿を表さない。拾う人のことを考えない横柄な態度は相変わらずのようだ。三種の神器は今回もあるが、消耗品に成り下がってしまったようである。
 以上、ゲームの説明を淡々とさせていただきました。このゲームをやっていて、ある人が言った名言が浮かんできました。
「続編に名作なし!」

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ゲーム評