●BIO HAZARD4(CAPCOM)

 ジャンル:サバイバルホラー
 ハード:GC
 評価点:7

 シリーズを追うごとにホラーからゾンビ虐殺ゲームへと変貌し、最早「サバイバルホラー」という呼び名もピンと来なくなっているこのシリーズ。その4作目である(コードベロニカやアウトブレイクは含まない)今作も多分に漏れず虐殺ゲームな訳であるのだが、ゲームシステムをガラっと変えてきました。

 視点が完全に三人称視点になったので、急にカメラアングルが変わった時の操作の狂いが無くなったのに加えて、カメラアングルの事情で画面に映っていない敵に不意を突かれる事も無くなった。また射撃も構えて自分で狙いを定めるようになったので、ヘッドショット中毒者もこれで安心だ(何が?)。ただし、従来のように構えたら自動的に敵の方向に向いてくれるというのは無くなったが、まぁそれは仕方ない気がする。

 弾薬も回復道具(ハーブや救急スプレーなど)も結構あちこち落ちているし、敵を倒せば手に入る事も多いので困る事はあまり無いが、一撃死が割と多いので油断は禁物。あとムービーやイベント中に不意に出るボタンアクション(主にL+RかA+B)に反応出来ないとそのままゲームオーバーっていうのもゲーム中ままあるのでイベント中も気が抜けない。とはいっても、今作は死んでも何度でもコンティニューが出来るので、うっかりセーブし忘れても平気である。

 従来のバイオシリーズによくあるパズル系のギミックが大幅にカットされているので、煩わしい思いをせずにスイスイ進めるのは好感度が高い。あと昨今の3Dゲームでよくある「この程度の柵跨げよ!!」とか「鍵が掛かったドアくらい持ってるエモノで何とかしろや!」など私が抱き続けている苦悩に対して、完全ではないにしても対処されているのが非常に嬉しかったです。救出するヒロインが「アローン・イン・ザ・ダーク2」のアレとは違い、助け甲斐のある容姿なのも良し。
 強いて挙げる難点は………コンティニューが無限になった事による難易度の急落と緊張感の欠落か。元々シリーズを追うごとに難易度は下がっていたが、これにより余計に拍車が掛かったと言えるだろう。セーブも無限に出来るようになったしな。とはいえ、難易度を高くし過ぎると「クソゲー」呼ばわり、かといって低過ぎると「手応えが無い」とブーイング。大衆ゲーマーの満足する難易度ってどの程度なんでしょうね?あ、ちなみに私的に難易度はこの位で良いです。
 あとはゲームの性質上ナイフクリアは絶対不可能となってしまった事か。屈強のやり込みゲーマーだろうと、PARを駆使しようともこれは無理である。まぁ私はそんなイカレたプレイが出来るほど巧くないので、これはどうでも良いが。

 今作の敵はゾンビではなく、何だか蟲に寄生された人間なので、「あ゛ー」とか「ま゛ー」ではなく色々と喋るのですが、聴き慣れない言語(スペイン語……らしい)なので、色々と空耳アワー気分になってしまいました。例えば………

「上がれよ」
「ありえんなぁー」
「ヘボい山田」
「ナコルル」
「手コキ」
「お遍路」
「オッパイのペロペロソース」
「萌え〜萌えれ〜」
「アキレスタン」

 と、少なくとも私にはそう聴こえたモノを挙げて見ました。Fミ通にも掲載されていた「オッパイのペロペロソース」は初めて聴いた時、不覚にも吹いてしまいました。

TOPへ
ゲーム評