●あすか120%ファイナル BURNING Fest.(Family Soft)

 ジャンル:2D格闘
 ハード:PS
 評価点:6

 あすか120%、何気にこのシリーズも息が長いです。シリーズ数が多い訳ではないのだが、結構色んな所に移植されていたりする。FM−TOWNSやX68k、PCエンジン、PS版、SS版、Windows版、果てはゲーセンにも進出したりもした……らしい。ゲーセンで見た事無いんだよな…。

 私はPS版しかやった事無いですけど、萌え路線キャラ重視の格闘ゲームにしてはしっかり作り込まれており、バランスも悪くないです。同じ路線の某VGなどより遥かに遊べるゲームでした。PC98でやった時は「98でここまで出来るんか…」と感心したものですが、コンシューマーに移植されてもカクカクしてるしコマンド入り辛いし、VGMAXで大コケした挙句、数少ない売りであった乳揺れ絵描きさん・木村貴宏氏に愛想を尽かされ(?)、エロ格ゲーからただのエロゲーに成り下がる体たらく。

 …別にVGのレビューしてる訳ではないので、このくらいにしといて……今回のゲームは「あすか120%ファイナル」です。少なくとも広島では発見出来ず、こうなるなら東京に遊びに行ったときに友人かじき氏から譲ってもらえば良かったな…と軽く後悔する。
 時は流れ、2003年11月。映画キルビルVol.1を観た後、某ソフマップにてあっさり発見。SuperLite1500になってたのな……まぁせっかく安いんだからと購入。

 何分微妙にマイナーなゲームなので、知らない人が多いだろうと思いますので、私なりに解釈したストーリー紹介でもしとこうと思います。


〜ストーリー(MELTの私的解釈)〜
 女子高生が部費を求めて繰り広げる学校公認の喧嘩。


 ………説明少なっ…とお思いかも知れませんが、要約するとこんなもんです。煩わしい部分は極力カットしました。女子高生達が部費を求めて血みどろ喧嘩三昧…華々しいといえば聞こえは良いですが、実際考えると凄く殺伐としてますね〜。校内暴力が公式化されている女子高っていうのも怖いですなー。しかもお金掛かってるし…。

 そんな学校公認の路上(?)喧嘩を彩るバーバリアンもといバルキリーたちを紹介しとこうかな…。


本田飛鳥
 イマイチ影の薄い主役。化学部所属で物騒な試験管を投げまくるテロリスト。髪の色を赤にすると神岸あ○り…?

豊田可莉奈
 飛鳥のライバルキャラ…らしい。生物部所属でペットの蛙を発火させて闘う……動物虐待?

大久保久美
 新体操部所属。やる気の無いボイスとは裏腹に当人は殺る気に満ち溢れている。

御手洗清子
 ソフトボール部所属。人に向かってボールを全力投球したり、バットを振り回したりする、今時のキレる若者。

大和田奈々
 日舞研究会所属。いつから日本舞踊は薙刀を振り回すようになったのだろうか……。パッと見、巫女部だと思ってしまった。

鈴木めぐみ
 応援部所属……ロリ担当。それ以外の特徴が乏しい。

山崎竜子
 バレー部所属。ブルマ担当。ボールを人にぶつけたり、バックブリーカーで背骨を折ってくる………バックブリーカー?

キャシィ・ワイルド
 プロレス同好会所属。留学生。胡散臭い日本語はお約束。プロレスなので投げキャラ担当。

新堂環
 テニス部所属。やっぱり人に向かってボールをぶつけたり、ラケットでどつき回してくる。縦ロール担当。

北条虎美
 空手部所属。職業柄(?)全キャラ中一番殴る蹴るに長けた人。名付け親の顔が見てみたいものである。

川崎忍
 他校からのカチコミ……それだけかよ。

扇ヶ屋鉄子(隠しキャラ)
 化学部部長。グラサンは校則で認められているらしい。テロリストの師匠。

古館伊知子(隠しキャラ)
 報道部所属。メガネッ娘担当。

新堂源一郎(隠しキャラ)
 校長。男。縦ロールの親父。コイツがしゃしゃり出ると体罰教師として問題になるのでは……。あと縦ロール相手だとDV?


 以上が私の解釈したキャラ紹介である。私が紹介するとロクでもないゴロツキばかりのように聞こえなくも無いが、気にしてはいけない。ゲームの特徴としてはガード中でもボタン一つで相手の攻撃に割り込めるカウンターボタン、GGXよりも先に採用されていた相殺システム(攻撃と攻撃が当たると相互の攻撃判定が消える)。体力ゲージに加えてダウンゲージというゲージがあり、それが無くなるとダウンを取られる。時間が0になった時の判定で体力ゲージよりもダウンした回数が優先されてしまう(体力にどんなに差があってもダウン数の多い方が負ける)。
 ダウンを取られた際、そこで一旦仕切り直しになるのだが、倒れていない方は操作が出来ない訳ではないのだから、状況によってはダウンした相手に更に追い討ちをかける事が出来る。審判が止めようが何だろうが部費の為にダウンした相手を打ちのめす。I am the lawの精神である。華やかな中に潜む泥臭さがちょっと萌え。

 テキトーにボタンを連打するだけでも結構コンボとして成立するし、複雑なコマンドも殆ど無いので、初心者にも取っ付き易い仕様ではあるが、作りとしては結構雑である。ダウンゲージばかり減って肝心の体力ゲージが減り辛いので、決着が付き難い。逆にそのためのダウンゲージなのだろうけど、どちらかが血反吐を吐いて倒れるまでを決着とするのならば、60秒では短すぎるので無制限にした方が良いだろう(コンフィグで設定可能)。
 その他、オートロードがあってもオートセーブが無いとか、キーコンフィグが無いとかシステム上でも不親切が多いながらも、ギャルゲーとしては良く頑張っている。モノとして良い所まで来ているのだから、もう少し改良すればなかなかの良作になる筈である。少なくとも侍魂零よりかは、やってて楽しいと思えた。


最後に…

 Queen of Heartのパクりとか言うな。むしろこっちが先だ。そこは勘違いしてやるな。

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